songemen gemenson mensonge

サックスと日常と非日常の記録

黒い白人バッパーDave Schildkraut

セッションのネタ仕込みで、久々のMilesの"Walkin'"。ボクは"Walkin'"って、頭の2曲が大仰でどうも苦手で、ずっと避けてましたが、3曲目の"Solar"以降は別物ですね。やはり名盤。そして"Solar"を久しぶりにマジメに聴いてみて、ビツクリ。このアルト誰よ?パーソネルを確認してみると、デイブXXXって誰やねん。デイブ・シルドクラウト?シルクラウト?恥ずかしながら知りませんでした(デビッド・シルビアンならよく知ってるけど)。こんなアルト吹きがいたんだ〜。

The Miles Davis All Stars: Walkin'

The Miles Davis All Stars: Walkin'

 

デイブ・シルドクラウトは、キャノンボール・アダレーばりの凄腕バリバリバッパー。こんなにイカしてるのに、なんてマイナーなんでしょう。"solar"では程よく枯れたアルトが時に華麗にブロウ、時に炎のような速射砲炸裂!キャノンボールの枯葉を彷彿とさせます。 

Somethin' Else

Somethin' Else

 

名前からするとドイツ系なんでしょうか。名前的にはかっちりとした緻密なプレイを想像させますが、ノリは真っ黒です。ラストの"love me or leave me" のプレイなんて、コニッツばりのバップフレーズ数珠つなぎ。でもコニッツと違って黒い。wikiでみるとパーカーの模倣とかコルトレーンやコニッツの影響も、なんて評価されていたようで、ちょっと可哀想ですね。

モーション+3

モーション+3

 

 リーダー作は"Live at Clifton" "Last Date"なんてのがあるようですが、もはや廃盤のようでアマゾンでも中古高値。You Tubeにアップされてる"Live at Clifton"での"Cherokee"や"All the things you are"の演奏なんかは、ちょっとSheets of Soundでコルトレーン的な感じも。色んなミュージシャンの影が微妙に感じられてしまうところが、この人の限界なのかな〜。でも"Walkin’"でのプレイは文句なしの秀逸プレイ、新しいアイドルに出会えた、想定外のまさにGreat Encounter !


Cherokee - Dave Schildkraut


All the Things you are -Dave Schildkraut