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サックスと日常と非日常の記録

2010-01-01から1年間の記事一覧

川越 うなぎ 小川菊(おがぎく)

小川菊と書いて、「おがぎく」と読む、川越一の老舗。決して高級ではないが、年月を感じさせる趣きのある店内。下北沢のおでん屋 宮鍵を彷彿とさせる。うなぎの焼きは浅め。ふんわりと表現するのは適当でなく、焼きが浅いというべきだろう。味は、甘辛との評…

朝のお務め ロングトーンとピッチの確認

ロングトーンで一音ずつピッチを確認する作業は、型の確認作業だと思う。茶道のお点前、ゴルフのスイングチェック。着物の半襟や帯のタレの確認も型の確認。型は先人の経験知の集積であり、最も美しく効率的に事を為す、合理的なシステム。型が安定しないと…

ブラジリアンBBQ

ブラジル式BBQ初体験! お店でシュラスコは何回か食べたことがあるけれど、今回は日系三世ファミリーに本場ブラジル仕込みのBBQを振る舞っていただきました。 肉は、部位でいうとイチボ。赤身のとても肉らしい肉。 それからブラジルのソーセージ。フランクフ…

Paul Desmond 礼賛

Paul Desmondって人は、いわゆるジャズマニアの方々には、どうも一段低く見られてるような気がする。なんというかジャズ界のポールモーリア(あっ、ポールつながりだ。)的な位置づけ?とてもメロディアスだし、ノリも白すぎるし。でも、この人は、すごいね…

サックスのポジションの修正 その4 筋トレの必要性

今日は朝から、サックス三昧。1週間さぼると随所に衰えを感じる。管体を前に押し出す力(カメハメ波)をキープするには腕立てで二の腕を鍛える必要あり。背中から腹にかけての腹圧を維持(いわゆるエアーの柱をキープ)するためには、腹筋を鍛える必要あり…

山下正男「論理的に考えること」

コンサル系のロジカンルシンキングってどうだろう。拙速を良しとするビジネスツールとしては確かに使えるけれど、どうも底の浅さが透けて見えてしまう。。。ならば、いっそのこと「論理学」をと思い直し、高校時代に入手した「岩波ジュニア新書」なるシリー…

阿刀田高「ギリシャ神話を知っていますか」

20年近く前に入手したものの、そのまま本棚の意匠の一部になっていたこの本が、幾度のリストラにも何故か耐え、ようやく陽の目を見た。読み始めてみるととても面白い。読後に強く残った印象は、神々の振る舞いの奔放かつご都合主義。そう、ギリシャにおいて…

宮元健次『神社の系譜 なぜそこにあるのか』

神社は「自然暦」に基づき、その配置が決定されているという興味深い考察。例えば、鹿島神宮の夏至の日の出の方向にタケミカヅチノ神が上陸した明石の浜神門があり、その逆の冬至の日没のライン上には富士山が配されている。また同様に夏至の日没の方向には…

サックスのポジションの修正 その3 サックスが逃げていく感覚

ポジショントレーニングのイメージメモ。サックスが逃げていく、でもそれを追わないというアンビバレントな状態。その時の、肩と喉にかかる圧力、喉の開き、そして管体の鳴りと響きを体と耳に染み込ませる。頬を膨らませて、腹から息を吐きながら。そう、ド…

サックスのポジション修正の2日目 ソプラノ生還

G#がでなくなってた愛しのソプラノサックスが入院からようやく生還。どうも電車で移動中に何かの拍子に圧がかかって少し曲がってしまってたらしい。これを機にケースをお気に入りのラニオンブルースの革製のソフトケースからシャイニーのハードケースに変更…

サックスレッスン ポジションの修正

本日のサックスレッスンは、ソプラノ入院中のため、久々にアルトで。師匠より「無意識に頭がマウスピースを迎えにいってしまい体が前のめりになってる。」との指摘。「前のめり」になると、喉が閉まり、音の厚みも深みもなくなる。常に意識はしているものの…

上野 韻松亭

上野公園の雑踏の中の静寂の空間。こんな所にこんな店があったんだと、軽く驚く。私が知らなかっただけで明治の時代からここにあったらしい。今回は、ランチで「花籠本膳」という懐石コースをいただく。湯葉刺、刺身、茶碗蒸しに始まり、籠に小分けで盛られ…

つくねの王者 伊勢廣の肉団子

やきとりつくねに数あれど、ナンバーワンはやはり京橋伊勢廣の肉団子。 鳥肉の挽き具合がまず違う。粗挽きの肉に軟骨まで入って、肉味が実感できる逸品。 伊勢廣肉団子の前に つくねなし 伊勢廣肉団子の後に つくねなし お持ち帰りは日本橋高島屋へ、 ワイル…

不器用だけど泣かせるぜ デクスター

レスターをようやく卒業。今度の課題曲は、デクスター・ゴードンで「黒いオルフェ」。またまたバッパーだ。 デクスターと言えば、男性的なテナーの代表格。この演奏も最初の印象は、不器用で雑駁なアドリブと思ったけど、 いざ吹いてみると、いやいやシンプ…

美味珍味「八天堂のクリームパン」は、パンかデザートか?

http://www.noren-kai.com/hattendo/index.html先日、姫路で遭遇してしまった、広島県三原市産の摩訶不思議な珍妙美味「八天堂のクリームパン」。 薄皮・求肥のような食感ともっちりとした食感をあわせ持つパン生地の中に、大人の鑑賞に十分堪えうる甘さ控え…

共同体(縁)は、もはやノスタルジーか?

「血縁」「地縁」「社縁」。。。かつて存在した「縁」は「掟(コード)」と一体だった。 「掟(コード)」からの自立を求め、「エゴ」の蜜の味を覚えてしまった今、「縁」は既に崩壊した。「縁」と「エゴ」はトレードオフ。自立と引き換えに喪失感を覚えた。…