songemen gemenson mensonge

サックスと日常と非日常の記録

朝のお務め ロングトーンとピッチの確認

ロングトーンで一音ずつピッチを確認する作業は、型の確認作業だと思う。茶道のお点前、ゴルフのスイングチェック。着物の半襟や帯のタレの確認も型の確認。型は先人の経験知の集積であり、最も美しく効率的に事を為す、合理的なシステム。型が安定しないと良い結果は産まれない。ズレがあればとりあえず修正。自分をまずは型に合わせる事から始める。サックスの音出しの時は、姿勢と喉を意識してチューナーを見ながら、一音一音をチェック。ピッチがズレていれば、身体を微調整する。背筋よし、腹よし、首の出方よし、喉の開きよし。楽器を通して自分の身体と対話をしている。お寺の朝のお務めのようで、静寂さの中で観想をしている気分になる。