songemen gemenson mensonge

サックスと日常と非日常の記録

上野 韻松亭

上野公園の雑踏の中の静寂の空間。こんな所にこんな店があったんだと、軽く驚く。私が知らなかっただけで明治の時代からここにあったらしい。今回は、ランチで「花籠本膳」という懐石コースをいただく。湯葉刺、刺身、茶碗蒸しに始まり、籠に小分けで盛られた、野菜・魚・生麩などがつづき、そして天ぷら、湯豆腐、赤出しでしめる。籠盛は、見た目も美しく楽しめるものだが、味に大きな驚きはなく、むしろ普通。名物の豆腐と生麩も、月並み。同じ都会の中の静寂を求めるのなら、芝のとうふ屋うかいを薦める。料理のボリュームと場所代の3500円と考えたい。