songemen gemenson mensonge

サックスと日常と非日常の記録

共同体(縁)は、もはやノスタルジーか?

「血縁」「地縁」「社縁」。。。かつて存在した「縁」は「掟(コード)」と一体だった。
「掟(コード)」からの自立を求め、「エゴ」の蜜の味を覚えてしまった今、「縁」は既に崩壊した。「縁」と「エゴ」はトレードオフ。自立と引き換えに喪失感を覚えた。
喪失感の克服には、他者への関与がキーではあるが、もはや我々は、関与それ自体が面倒になってしまった。そして他者との「距離感」を見失ってしまった。
ネットは、コミュニケーションを質量ともに劇的に変え、新たな他者との「距離感」を構築する可能性がある。最初は、嗜好の合うもの同士の小規模コミュニティかもしれないが、喪失感を癒し、少しずつ距離感を取り戻すリハビリになる。そして蜜の味と共存しうる新しいコード、新しい「縁」のかたち、「かろやかな連帯」を作り出す、はずだ。