songemen gemenson mensonge

サックスと日常と非日常の記録

東北地方太平洋沖地震

あの津波の光景は、そしてその後の荒涼とした現場は、ボクの言葉を失わせた。
阪神大震災で被災した、あの時を上回る衝撃そして喪失感を感じた。
まだ早すぎる議論であることであるのは十分承知しているが、備忘録として、ここに書き留めたい。

被災者の人々のためにも、被災地を真に自立再生させることを考えよう。
明治以降、日本の近代化の中で疎外され続けた地域をいかに再生するか。
農業・漁業といった一次産業や公共事業に頼らざるを得ず、結果、原発を受け入れざるを得なかった地域を自立させる。
被災者の人々に、かつてあった地域の誇りを蘇らせ、東北の地の再びの繁栄を創り出そう。
土台しか残らなかった家の残骸が点在する、あの地に再び建てるのは、中央の規格化されたコンクリートの固まりではない。
そんな思いが沸々とわいてくる。

東北を日本の地方自立、地域再生の最先端モデルにする。
そして、東北の再生を機に、日本各地の地域のアイデンティティーを再生し、かつてあった我が国の多様性を再現する。
そのために、まずは東北の独自性を再発見する作業から、はじめようと思う。