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サックスと日常と非日常の記録

ジェリー・コカー「パターン・フォー・ジャズ」 Jerry Coker "Pattern for Jazz"

セッションをてんこ盛りにしすぎて完全に消化不良。適当に音出してる完全グダグタ状態に陥ってるので、もう一度パターンプラクティスからやり直そうかな〜と、いつもの浮気性がムクムクと。

そんな中、出会ったのが、Jerry Coker "Pattern for Jazz" 。こいつで、Re-Start。Oliver Nelson"Pattern for Improvisation"とどちらが効くかといろいろと脳内シミュレーションを行ったが、謎のJamey総代理店の鈴木さんの「日本ではOliver Nelsonの方がメジャーだけど、アメリカではこっちなんだよね〜」という天の声に導かれ、安直にCokerに。ホンマかいな。

で、結論。これすごくよい。トライアド、6th、7thなんかからはじまり、各種スケール、ツーファイヴ、インターバル、などなど、練りに練られた地獄の326のパターントレーニングが用意されている。音符が記載されているのは、最初の3、4コード分だけ。あとはコードを見て、自分で考えながらやれというスタイル。これは効く。
各パターンを手に馴染むまで繰り返し繰り返しじっくりと、染み入るように。
278-308のインターバルのパターンなんて、よくまあここまでというくらいのしつこさ、丹念さ、もはや変態。

まだ初めて一週間、最初の1-27のメジャーのパターンしかやってないけど、トライアド、6th、メジャー7th、9thのコードを4度進行はもちろん、半音上から下から、そしてランダムに攻められまくり、鍛え上げられる。Jameyのvol.21 Getting'it Togetherの音源がマイナスワンとして使えるってのも、著作権どうなってんのと思ったりもするが、まあ便利。

しかしUSのJAZZテキストってよく練られてる。定番Jameyはもちろんのこと、Jerry Coker、Oliver Nelson、Lennie Niehaus、Josheph Violaなどなど、とてもプラグマティックで素晴らしいテキストばかり。流石JAZZ教育の歴史を感じるな〜。
なんて、ジャズの腕は上がらないのに、テキスト評論家としては着々と日々是精進で、トホホな感じ。