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サックスと日常と非日常の記録

やっぱムルギーでしょ

やっぱカレーはムルギーでしょ。

道玄坂の百軒店の男性天国を振り切ると、

そこはムルギー。一応インド料理って書いてるけどサテーとか出すし、インドネシアじゃないのと昔から???がついたまま。

で、ムルギーってなんなのよ。

ヒンドゥー語で鶏肉の入ったカレーとのことらしい。へぇ〜。でもここのカレー鶏肉入ってたかな?

黒みを帯びたカレーは、程よい苦味と酸味のサラサラ系。エベレストのごとく、うず高く盛られたご飯を麓から崩しつつ、時々チャツネで味変しながらチビチビといただく至福のカレー。

おじいさん、おばあさんはもういないけど、

渋谷の魔境のレトロなカレー屋は健在。

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 ムルギー
03-3461-8809
東京都渋谷区道玄坂2-19-2
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13001732/

テトラ・ストラクチャー

久しぶりにブログ更新。サックス練習見直しして1年8ヵ月。テキストもいろいろ浮気し試行錯誤。ジェリー・コカーは時々やっている。効くのは間違いない。でもメカニカルトレーニングは味気なくてつらい。ボクのような気分屋にはとくに。地道な練習ももちろん大切だけど、まずは実践ということで、この半年やってるのが「テトラ・ストラクチャ」。例えば、メジャー系コードなら1−2−3−5、マイナー系コードなら1−3−4−5といった風に、基本原則に従って、コードに合わせて4つの音を組み合わせて、ひたする音を出し続けるという、とにかくアドリブやってみようというトレーニング。トレーニング法はざっくりこんな感じ。

 1.コード譜見ながら限られた音だけでデジタルにインプロビゼーションを組み立てる。
   最初はひたする1−2−3−5.1−3−4−5の繰り返し。
 2.慣れてきたら、音の順番は適宜入れ替えて、1−2−5−3、4−3−5−1といった風に
   各小節間の音をできるだけつなげる。
 3.さらに♭9thや♯9thを入れたり、コードに合わせて適当にスケール(たとえば7thだったらAltadeやHmP5↓など)も織り交ぜたりして、徐々に音数を増やして行く。
 4.最後にアプローチノートも。

こんな感じでやっていくことで、アドリブの骨格部分に、次第に枝葉が付け加わり次第にジャズらしくなっていく流れが体感できる。
1、2のプロセスのトレーニングで使えるのが、ジェリー・バーガンジイの「インサイドインプロビゼイション メロディックストラクチャー」。

リード、色々。

サックスは木管楽器なので、リードはマウスピースと並ぶ、サックスの命。よい音色を求めてと言えば聞こえはよいですが、己れの未熟さを道具に責任転嫁して、古今東西のリードを取っ替え引っ替え。結果、腕前は停滞したまま、リードの種類と在庫量は幾何級数的に積み上がり、今や店を開けるほどの品揃えになりました。

 

まずは定番バンドレンバンドレンはいいロットは本国にしか出さないという都市伝説を真に受けて、本場おフランスのパリのバンドレン本社で大人買い、の残骸。。。

2 1/2から3 1/2まで取り揃えております。

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NYの楽器屋ロベルトのリード。個人輸入してもらいました。アメリカのミュージシャン御用達との伝。こちらも大人買い

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ヘムケでござい。クラシック奏者が開発した、ダークで柔らかい音が出るのが売り文句。

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アレクサンダーヴィルシャー??メイド イン ジャーマニー。こちらもダークで太い音が出るらしい。

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ソプラノも各種。

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 で、その効能やいかに???

 

マイ フェイバレット 鰻 小倉 田舎庵

都内、川越、浜松、鰻の名店数あれど、マイフェイバレット鰻と言えばココ。九州 小倉の田舎庵。

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関西風の外はカリコリ、中はふんわりの絶妙な焼き。

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タレも甘すぎず男前。

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小倉駅から徒歩5分の静寂の空間。

わざわざ行く価値ありです。

田舎庵 小倉本店
093-551-0851
福岡県北九州市小倉北区鍛冶町1-1-13
https://tabelog.com/fukuoka/A4004/A400401/40000419/

ジェリー・コカー「パターン・フォー・ジャズ」 Jerry Coker "Pattern for Jazz"

セッションをてんこ盛りにしすぎて完全に消化不良。適当に音出してる完全グダグタ状態に陥ってるので、もう一度パターンプラクティスからやり直そうかな〜と、いつもの浮気性がムクムクと。

そんな中、出会ったのが、Jerry Coker "Pattern for Jazz" 。こいつで、Re-Start。Oliver Nelson"Pattern for Improvisation"とどちらが効くかといろいろと脳内シミュレーションを行ったが、謎のJamey総代理店の鈴木さんの「日本ではOliver Nelsonの方がメジャーだけど、アメリカではこっちなんだよね〜」という天の声に導かれ、安直にCokerに。ホンマかいな。

で、結論。これすごくよい。トライアド、6th、7thなんかからはじまり、各種スケール、ツーファイヴ、インターバル、などなど、練りに練られた地獄の326のパターントレーニングが用意されている。音符が記載されているのは、最初の3、4コード分だけ。あとはコードを見て、自分で考えながらやれというスタイル。これは効く。
各パターンを手に馴染むまで繰り返し繰り返しじっくりと、染み入るように。
278-308のインターバルのパターンなんて、よくまあここまでというくらいのしつこさ、丹念さ、もはや変態。

まだ初めて一週間、最初の1-27のメジャーのパターンしかやってないけど、トライアド、6th、メジャー7th、9thのコードを4度進行はもちろん、半音上から下から、そしてランダムに攻められまくり、鍛え上げられる。Jameyのvol.21 Getting'it Togetherの音源がマイナスワンとして使えるってのも、著作権どうなってんのと思ったりもするが、まあ便利。

しかしUSのJAZZテキストってよく練られてる。定番Jameyはもちろんのこと、Jerry Coker、Oliver Nelson、Lennie Niehaus、Josheph Violaなどなど、とてもプラグマティックで素晴らしいテキストばかり。流石JAZZ教育の歴史を感じるな〜。
なんて、ジャズの腕は上がらないのに、テキスト評論家としては着々と日々是精進で、トホホな感じ。

マイルス・デイビス自叙伝

マイルス・デイビス自叙伝�・�」読了。

1940年代から50年近くもジャズの最先端を走り続けた男。
そういえば、クールジャズもハードバップもモードもフュージョンも全部彼が始めた。
最晩年は、なんとプリンスと一緒にやろうとしてた!
これだけ次々とスタイルを変え続け、しかも常にトップであり続けた人間は稀有。
同じような才能で、思いつくのはパブロ・ピカソくらい。
貪欲に新しいものを吸収し、常にクリエイティブであり続けるという彼の強烈な生き方は、ホント凄い。

「ヒップな奴だけ読んでくれ!」という本の帯に挑発され、手に取ったけれど、モダンばかり演ってるボクは、しっかり喝を入れられた。

そんな訳で改めて、ビッチェズ・ブリュー以降を聴き直してるけど、所謂ジャズの既成概念を取っ払うと、やっぱりイカしてる。

司馬遼太郎「翔ぶが如く」

司馬遼太郎翔ぶが如く」約1ヵ月要しようやく読了。
フォトリーディングも使ってみるものの、じっくり読みたい病のため結局熟読玩味してしまいました。
この作品は、維新後の日本の中央集権化に向け現実的に冷徹に突き進んだ大久保と、維新最大の功労者でありながら旧社会を背負い、
西南戦争で破れることで逆説的に維新を完成させた西郷の物語。
個人的には、国家建設者としての大久保の非情なまでの遂行力に惹かれる一方、西郷には、いつも魅力を感じつつも未だに掴みきれませ
ん。西郷は、維新に至るまでの英雄的活躍と維新後の活動にあまりにギャップがありすぎます。ただ、革命の扇動者として、維新による
旧体制への反作用を一手に引き受け、征韓論西南戦争を通じて、自ら旧体制の始末をつけたのかもしれないとも思います。
作品を通じて描かれる、薩摩の独自性、特異な社会構造、人々の度量の広さと人間味はとても興味深く、今後、島津氏、大山巌
西郷従道山本権兵衛あたりも掘り下げてみたいと思います。あと示現流も。
なお、巻末の司馬氏の官僚論、とくに「日本の政府は、太政官からすこしもかわっていない」のくだりは、今もって現代的です。